八甲田雪中行軍遭難事件で亡くなった兵士の亡霊が、無人の別荘から119番をかけてきた!?実際にあった怖い話。本当に亡霊が電話をかけてきたのだろうか?その真相は意外なものだった!?
無人の別荘から119番
2014年5月に起こった実話
2014年青森県、消防通信司令室ーー。
深夜にかかってきた119番通報。だが応答がなく聞こえてくるのはノイズ音のみ。電話番号から発信元を調べてみると、青森県にそびえ立つ八甲田山の別荘地からだった。現場に急行してみるが、発信元の家は戸締りされており人が出入りした形跡はない。鍵を壊して中に入っても誰もいなかった…。かけてきたと思われるダイヤル式の黒電話の受話器は置かれたままだったという。
誰が何のためにかけてきたのか…?イタズラ?だがわざわざ別荘地の電話を使ってイタズラしてくるような人間がいるのか…
日本兵の姿を見たという周辺住民
今から100年以上前、八甲田山で悲劇的な事件が起きた。それが「八甲田雪中行軍遭難事件」。真冬の八甲田山で訓練中だった210名の兵士が猛吹雪にあい遭難、190名が死亡したこの事故は日本史上最悪の遭難事故として今も語り継がれている。
八甲田山からの無言電話は、遭難事故で死んだ兵士の霊がかけてきたのではないか?そんな噂も囁かれた。
謎は全て解けた!事件の真相
電話があった日は、八甲田山全域は最大風速16メートルでかなりの強風が吹いていた。
ダイヤル式の電話は、ダイヤルが戻るまでの間に数字に応じた回数だけ電話線に流れる電流が切れ、数字が認識される仕組みになっている。つまり、数字の数だけ通電と断線を繰り返す。電話のあった日は、この黒電話の電話線が切れかかっていたという。
兵士の亡霊がかけてきた電話の真相は、強風が切れかけた電線に当たり通電と断線が繰り返される中で、1回、1回、9回とたまたま断線した。その結果、通信司令室に勝手に119番通報がかかってしまったのだ。
とされているが本当に兵士の亡霊がかけてきたのかもしれない…