歴史を振り返れば、地球外生命体もしくは神と信じる存在からインスピレーションを与えられ偉業を成し遂げた人物は枚挙に暇がない。旧約聖書のアブラハムやイスラム教開祖のマホメット、使徒パウロは目の前に神が現れ啓示を受けたという。
モーセや孔子、それにカンボジアの伝説的な人物であるプレア・ピスノカーは、不思議な来訪者から道徳や哲学を授けられた。
こういった人物たちは、高潔で信心深かったために神は人の上に立つ者として選び、ふさわしい地位を与えた。そして民衆は、神の民であるリーダーとして敬っていた。
天の啓示
モーセの物語
天上の者たちが、人間の取るべき道を示したという伝承はよくあるが、最も有名なのはモーセの物語だろう。旧約聖書の出エジプト記によれば、モーセが初めて神とまみえた時、神は燃えているのに燃え尽きない柴(小さな雑木)の姿をしていたという。
ここでモーセは、エジプトで奴隷となっているイスラエルの人々を約束の地へ連れて行く使命を授けられる。人々をエジプトから脱出させ、無事シナイの荒野へと導いた後、モーセはシナイの山で十戒を賜る。これは直接、神から人へ与えられた法であった。この十戒は、その後世界の様々な宗教の基本理念となっていく。
モーセの物語は、単なる宗教的な説話ではなく異星人との遭遇が描かれているという説がある。旧約聖書では、モーセは神と会うためにシナイ山を登ったとされている。神はそこでイスラエルの民と出会うが、聖書には彼らが神を見るとその御足の下には、サファイアの敷石のようなものがあり、それは大空のように澄んでいたと書かれている。このようなものが実在したとすれば、金属製のタラップのようなものではないかと考えられる。
他にも裏付けはある。モーセは大気圏外から大地を見たというのだ。聖書にはこう記されている。「このようにして私は丸い地球を見た。眼下に見えるは地球。そして頭上高くにあるのは、天国だった。」ここで、モーセは地球が丸いと語っている。学者に言わせれば、この時代地球が丸いことはまだ知られていなかったはずだ。
モーセは天からだけではなく、地球外生命体からも啓示を与えられていたのだろうか…