この画像を見て赤いものを想像してみてください。
イチゴやリンゴを想像しませんでしたか?「赤いもの」としか言われていないのに赤い食べ物を想像してしまう、それをプライミング効果の法則といいます。先に見聞きしていた情報により無意識の内に考え方が影響されることで、このように人の行動や世の中の現象は法則に溢れているのです。
人間は自分の意思で動いているのではく、法則によって動かされています。そんな法則を9つご紹介します。
気づかぬうちに影響が!?9つの法則
見た目が命!?メラビアンの法則
コミュニケーションで相手に与える印象。
- 話の内容(言語情報)7%
- 口調(聴覚情報)38%
- 見た目(視覚情報)55%
始めて人と接する時、大切なのはやはり見た目の印象。表情や服装は何よりも大切なのです。話しかけられたければ、相手が緊張しないようなカジュアルな格好をして行けば、初対面でも構えられることなくスムーズな会話をすることが可能になるかもしれません。
待ち時間のおおよそがわかる。リトルの法則
たとえば、およそ30人の行列を見つけたとして、その後ろに並びます。自分が並んでから1分間で後ろに何人並んだかを数えます。仮に1分間に3人並んだとしたら30÷3で待ち時間はおよそ10分という計算になるのです。
ちなみに行列を見たらなんとなく並びたくなったりしますよね。これはバンドワゴンの法則と言われ、ある選択を支持する人が多ければ多いほど、それが正しいと思い込むようになる心理現象なんです。
中途半端な数で惹きつける!ピークテクニックの法則
店先などで商品の価格が中途半端なものをよく見かけます。298円とか738円など、これはあえて中途半端な数を示すことで興味を持たせるというもの。
たとえば、「すいません、1分だけアンケートにご協力ください」と言われると素通りすることが多いですよね。ところが、「すいません、48秒だけアンケートにご協力ください」と言われたら、なぜそんな細かい数字なんだと気になりますよね。人間の心は思っている以上に違和感に対して敏感なのです。
Zに並べて興味を惹け!Zの法則
ファミレスのメニューなどでお馴染みのこの法則。人間の視線は左上からスタートし右上⇒左下⇒右下と「Z」のように動く習慣があるのです。ですから、お店は、左上、右上、左下、右下に目玉の商品をレイアウトすることで最後の右下の商品まで見てもらいやすくしているのです。
売り上げUPの生命線!ゴールデンラインの法則
人間はだいたい140cmくらいの高さを見ていると言われています。そこから10°下がった135cmくらいの所にディスプレイするとモノを買わせやすいと言われ、この高さのラインはゴールデンラインと呼ばれている。
店側は、このゴールデンラインに合わせて力を入れて売りたい商品を並べる。目に付きやすいがために、欲しくないのにいつの間にか手に取ってしまう、なんてことありませんか?
反対に目的を持って来たお客さんしか買わないようなモノはゴールデンラインに置かなくても売れるために棚の上段や下段に並べられているそうなのです。
人の視線につられる!ミラーリングの法則
人間は動いているものに目が行ってしまう本能があり、それにつられて体も自然と同じ方向に動いてしまうのだそうです。この習性を利用して「あっちむいてホイ」では指ではなく、視線で誘えば大抵の場合勝てるといいます。
道で通りすがりの人とぶつかりそうになって同じ方向に避けてしまうのも、ぶつかる直前に相手と目が合った時によく起こるのだそうです。
マジシャンズセレクトの法則
8個の単語を連続で表示するのでどれか1つを選んでください。
風景画 | 首 |
北海道 | 動物 |
授業 | 教科書 |
スキー | コーヒー |
続いて、先ほど決めた単語と関係が深いものを1つ選んでください
シークヮーサー | 歴史 |
割りばし | 雪 |
砂糖 | リモコン |
キリン | ラジオ |
さらに今決めた単語の特徴に当てはまるものを1つ選んでください
赤い | 白い |
酸っぱい | 温かい |
からい | 長い |
煙たい | 狭い |
最後です。先ほど選んだ特徴に当てはまるものを1つ選んでください
太陽 | トンボ |
たぬき | さくらんぼ |
うどん | 教授 |
宇宙 | りんご |
みなさんが選んだのは「うどん」ですよね。
実は、最初に何を選んでも項目が進めば徐々に選ぶ言葉が絞られていき、必ず最後には「うどん」を選ぶようになっているのです。このマジシャンズセレクトは、インチキな占い師や詐欺師が悪用することもあるのでお気をつけください。
オトコとオンナの会話にまつわる法則!?
まずは男女のこの会話をご覧下さい。
男「もうあと1ヶ月で今年も終わっちゃうね」
女「ほんとだね、あっという間だね」
男「年末は仕事も忙しくなるし、年賀状書いたり、大掃除とかいろいろ大変だよね」
女「そうなのよね、私実家暮らしだから大掃除すごく手伝わされるの」
男「だからこの時期に風邪引いて寝込んだりするの絶対いやだよね」
女「そうそう、咳とか鼻水最悪~」
男「やっぱりさ、冬は美味しいもの食べて、暖かくして寝るのが一番だよね」
女「私もそう思う」
男「あ~こんな話してたらあったかいお鍋が食べたくなってきた」
この後、男性は女性を食事に誘ったらすんなりOKをもらえました。男性はどんな法則を使ったかお分かりですか?
これはイエスセットの法則を使った会話のテクニック。よく見ると男性がした質問は、必ず女性が肯定的な返事をしたくなるものばかり。それによって女性は、イエスかノーか迷う質問に対してもノーと言いにくい心理状態になるんだそう。(何度もイエスを繰り返すことでノーと言いにくい心理状態に)女性を口説ことが得意な男性は、知らぬうちにこの法則を使っているのかもしれません。
差でお得感を演出!アンカリングの法則
6000円を1000円という具合に割り引く前の値段と割引後を比較させることで、お得感が増したような気にさせるこの法則、大阪人はお得なものにめっぽう弱いため、他府県と比べても街のあちこちにアンカリングが見られるそうだ。
この法則は日常の色んな場面で使える法則。たとえば、仕事でも「1週間後に資料をまとめて提出します」とわざと言っておいて3日後に出せば、上司を感心させることもできますよね、これもアンカリングなんです。
みなさんも明日から9つの法則を役立ててみてはどうでしょう。