嘘か本当か分からない話

信じるか信じないかはあなた次第。嘘か本当か分からない話を紹介

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簡単な健康法に潜む大うそ!?あなたも実践していませんか?

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良かれのつもりが逆効果!?間違いだらけの健康法…。巷にあふれる健康法のウソをぶった斬る!

健康法を検証

デトックス健康法

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あなたは健康のためにこんなことしてませんか?

「あーやっぱり岩盤浴は最高だよね」

「ホント、デトックスって感じ」

「身体中の悪いものが出て行っているよね」

女性に人気の岩盤浴やサウナ。たくさんの汗をかいて身体に溜まった有害物や老廃物を出すデトックス効果があると言われている。実はこれウソ!

確かにサウナや岩盤浴には、保温効果やリフレッシュ効果はある。だが健康な人の汗から有害物質は検出されることはほぼない。体内では肝臓や腎臓が常に有害物質を分解して便や尿と一緒に排出しているため汗にデトックス効果はないのだ。

ちなみにデトックスとは本来、治療行為の名前。アルコールや薬物などを過剰に摂取した患者に行う胃洗浄や血液透析などの治療法のこと。それがいつしか毒を出すと身体に良いというイメージが一人歩きし、デトックス健康法という迷信が生まれてしまった。

もし本当に身体の代謝を向上させたいなら毎日の入浴が一番効果的。体温を上げて血液やリンパ液の流れをよくするだけではなく、浮力が働くことで骨や筋肉を休ませる効果もある。

そしてこんなことも…

ヨーグルトで腸内環境を改善

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「遅刻だ…ごめん行ってきます」

「待って!ヨーグルトだけでも食べていって」

「時間ないんだって…」

「最近便秘気味なんでしょ?ヨーグルトは善玉菌を増やして腸内環境を良くするのよ」

最近増えている善玉菌が整腸作用やアレルギー予防、ピロリ菌対策に効果があると謳ったヨーグルト。実はそれウソ!

善玉菌効果を謳ったヨーグルトには国の基準により、最低でも20億個以上の善玉菌が含まれている。しかし、大腸に住む腸内細菌はその数なんと100兆個。ヨーグルトで20億個の善玉菌を摂っても、その比率はわずか0.002%にすぎない。その力はあまりにも微力で腸内環境を改善するという信頼できる医学的根拠はない!

ヨーグルトはあくまでも補助食品であり、腸内環境を改善したければ善玉菌の餌となる食物繊維を摂る方が有効なのだ。

時代とともに移り変わる健康法。その間違いや勘違いに迫る!

ビタミンCで風邪予防

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「寒い…ゾクゾクする」

「薄着するぎるのよ!風邪引いたらどうするの」

健康法オタクの主婦・健康子(すこやかやすこ)。毎日息子の元気に健康法を教えていた。

「ほら、ミカンもっと食べて。風邪予防にはビタミンCを大量に摂るのがいいだから」

「はーい」

ビリビリビリっ!空間にプラズマが走る!

「うわっ」

突然サングラスをかけた男が部屋に現れる

「私は40年後の未来からやって来たアンドロイド。Dr.ゲンキを助けに来た」

「ドクター?どういうこと?」

突如2人の前に現れたアンドロイド。元気の命を守るために未来からやって来たという。

「ん!?Dr.ゲンキ、熱があるようだ」

「だからビタミンCをたくさん摂って風邪を予防しようと」

「ガッテム!!ビタミンCは風邪の予防にならない…」

ビタミンCをたくさん摂れば風邪を予防できる。この説が広まったきっかけは、1970年代アメリカのノーベル賞受賞者ライナス・ポーリング博士が、ビタミンCを大量に摂れば風邪をひかなくなる。というメガビタミン療法を主張したため。高名な科学者の言葉を受けて世界中でビタミンCを含む商品が大ヒット!風邪にはビタミンCが定説となった。

しかし、2013年最新の研究で衝撃の事実が発覚する。ビタミンCは風邪予防に効果がない。ビタミンCを大量に摂取していると風邪が多少早く治る可能性はあるが、大半はプラセボ効果。つまり気のせいという結論が出されたのだ。

植物性油はヘルシー

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「ビタミンCは吸収できる量に限度があり、余った分はすぐ尿に出てしまう。毎回の食事でしっかり摂ることを意識した方がいい。(メ・ん・)?これは?」

「あぁ、ココナッツオイルよ。動物性の油は太りやすいからヘルシーな植物性の油じゃないと。毎日健康のためにスプーン1杯飲んでるの」

「ガッデム!!植物性油は特別ヘルシーではない!」

マウスに動物性油を与えてみると高血圧や糖尿病の原因となる内蔵脂肪がたくさんついた。このことから動物性油は身体に悪いと言われるようになった。しかし一方で、植物性油を与えたマウスも肝硬変や肝臓がんを招く脂肪肝になっており、動物性油を摂取したマウスは一匹も脂肪肝になっていなかった。動物性油よりも植物性油の方が身体にいいというのはウソなのだ。

「身体に良いと思って毎日やっていたのに…」

「ママ…」

「でも、もうわかりましたから早く帰ってください。元気が怖がってます」

「I'll be back」

「もう来ないでっ」

ウコンで肝臓機能を高める

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翌朝――。

「えぇ!?そんな変なやつが来てたのか」

「あなたは飲み会で遅くなったから知らないだろうけど大変だったんだから」

「実は今日も飲み会なんだ」

「また?今週ずっとじゃない!」

「ごめん、取引先と大事な時期なんだ」

「もう…じゃあ飲み会前に絶対飲んでね」

ウコンを夫に手渡す康子。するとまたプラズマが走り…

「ガッデム!!」

「また来た!今度は何よ!」

「弱っている肝臓にウコンは危険だ!」

古くから肝機能を高める生薬として使われてきたウコン。だが近年、人によっては健康被害をもたらすことが明らかになっている。ウコンがアルコールの分解を助ける確かな根拠はない。一方、鉄分を多く含んでいるため普段から飲酒を続けて肝臓が弱っている人の場合、摂取した鉄分が肝臓から排出できず過剰状態になってしまう。すると鉄分が酸化しますます肝臓の働きが悪くなる。結果、肝炎や肝硬変、肝ガンの原因となってしまうのだ。

酵素ドリンクで健康管理

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「良かれと思ってやってたのに…」

「良かれと思ってが一番危険だ!(メ・ん・)?それは何だ?」

「酵素ドリンクよ。酵素の力で痩せてキレイになるって」

「ガッデム!!酵素ドリンクではやせない!」

動物や植物の体内で作られ消化や吸収、排泄などの生命活動を助ける酵素。これを摂取することでアンチエイジング、代謝アップにつなげようという健康法が大ブームとなっている。しかし、ほとんど意味がない。

酵素のほとんどはタンパク質のため、体内に入るとバラバラに分解されその働きは失われてしまう。つまり酵素を口から摂取してもその効能が得られるという医学的根拠はどこにも存在しないのだ。

「酵素のような人類にとって重要な物質は、わざわざ食べて補わなくても不足することはない」

「もうわかったから出て行ってください」

「I'll be back」

「いいから二度と来るな!」

「あれがアンドロイド…」

疲れてしんどそうにする元気は布団に寝かされる。

漢方薬は身体に優しい

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「完全に風邪引いちゃったわね。でも大丈夫!ほらよく効く漢方薬」

三度プラズマ走る!

「ガッデム!!」

「もういい加減にして!元気は風邪を引いて熱があるんです」

「その薬をDr.ゲンキに試したことはあるのか?」

「大丈夫よ、化学反応で作った西洋薬は副作用を起こすことがあるけど、天然成分で作った漢方薬は効き目がおだやかで副作用も起こらないんだから」

「シャラッープ!漢方薬の副作用も怖い」

化学反応を使い人工的に有効成分を作ったものが西洋薬。一方、天然由来のものから作られ身体に優しいイメージがあるのが漢方薬。だが薬の有効成分自体はどちらも同じ化学物質。天然由来の素材どうこうは関係ない。

例えば、インフルエンザの治療薬・タミフルの原料は八角という香辛料、これは漢方薬としても使われているが摂りすぎると中毒症状を起こす。1996年には風邪薬として使われる小柴胡湯(しょうさいことう)という漢方薬を飲み10人が死亡するという事件も起きた。漢方薬だからといって油断していると思わぬ副作用を起こしてしまうことがあるのだ。

「もうわかったけど、元気は体調崩してるし怖がってるから…」

「アンドロイドさんありがとう。僕ちゃんと健康法勉強する」

「未来で会おう」

こうして元気は未来の世界でナンバー1のドクターになるのだった。