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あなたの寿命はあと何年?増え続けるセンテナリアンの共通点!?

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人はいつ生まれ、いつ死ぬのか?人類最大の謎『寿命』に迫る!

人は誰でも115歳まで生きられることが判明!?命の回数券『テロメア』とは?恐怖の老化物質AGEを増やさない方法!『センテナリアン』と呼ばれる100歳オーバーが急増中!その生活から長寿の秘密を探る!

 

 

寿命の真実

人はいつ生まれ、いつ死ぬのか?古より人類が抱き続けてきた寿命の謎。それを読み解くカギが見つかった。2009年ある世紀の大発見がノーベル賞に輝く、それがテロメアだ。

これは命の回数券と呼ばれるもので、細胞内の染色体の先端に存在する。このテロメアは、細胞が分裂するたびにほんの少しずつ短くなるという特徴を持っている。生きている限り、それが繰り返されるため年齢を重ねるとどんどん短くなってしまう。

これが老化の原因ではないかと考えられている。さらに分裂を繰り返し、テロメアを使い切ってしまうと細胞分裂が止まることも判明している。これが本当の寿命ではないかと推測されるようになった。このことから生物学的に人は、115歳まで生きるポテンシャルを持つことがわかってきた。

現在、日本人の平均寿命は男女ともに80歳を超えている。だが、大きな病にかからず心身ともに健康であれば、まだまだ伸びる可能性がある。それを象徴するように、日本で100歳以上のセンテナリアンと呼ばれる人が急増している。

1963年には153人だったセンテナリアンは、去年およそ7万人に増加。年間3千人ペースで増え、しかもその多くは元気に過ごしているという。そんなセンテナリアンには、ある特徴がある。

例えば、7万人近い日本のセンテナリアンの87%は女性。その大きな要因と考えられているのが、女性ホルモン。これには、多くの生活習慣病の原因となる内臓脂肪を付きにくくし、癌や動脈硬化を予防する働きがある。男性より女性の方が長生きしやすいのはこのためだ。今、長寿の謎を解くカギが次々と明らかになっている。

遺伝は寿命に関係ない

 長寿の人は、その親や兄弟も長生きという話はよく聞く。しかし、去年アメリカで8600万人以上を対象に寿命の調査が行われた。代々長生きかどうか、家系図をたどるという大規模な研究だった。

その結果、寿命が遺伝によって決まるのは、わずか16%。残りの84%は、生活習慣と環境が決めていることがわかった。長寿の家系というのは、同じ環境で同じものを食べているから似てくるだけのことだったのだ。

老けて見える人は寿命が短い

2009年デンマークの研究者が、老けて見える人は寿命が短いという衝撃的な発表を行った。約1800人の70歳以上の双子の写真を人に見せ、それぞれ何歳に見えるかを推測してもらった。その7年後、双子の生存率を調査してみると実年齢より老けて見えた人の死亡率が1.9倍も高かったという。

実年齢より老けて見えるということは、血管に老化物質が溜まっている証拠。その物質は糖化最終生成物、通称AGEと呼ばれている。AGEとは、食習慣などで増えすぎたブドウ糖が血液で全身に運ばれ、体内のタンパク質と結びついた物。このAGEは、体のいたる所で老化を進めてしまう。

例えば、皮膚の弾力の元になるタンパク質のコラーゲン、これがブドウ糖と結合しAGEに変化すると肌のハリが失われ、シワやくすみとなって現れる。血管内、脳内で発生すると動脈硬化を引き起こし、脳梗塞や認知症などの原因にもなってしまう。

そして、何よりもAGEが怖いのは、一旦発生すると元に戻りにくいこと。肝心なのは、普段からAGEが発生しにくい生活を心がけることなのだ。このAGEの発生を防ぐ方法として、現時点で科学的に唯一有効だとされているのは有酸素運動だけと言われている。

 長寿をつかさどるサーチュイン遺伝子

1999年アメリカで重大なものが発見される。それがサーチュイン遺伝子だ。DNAの中に存在し、寿命を延ばす働きを持っている。だが普段はその機能を発揮していないことがわかった。ではどうすれば、この遺伝子の働きをオンにできるのか?

ある実験で、日々の摂取カロリーを25%減らしたところ、眠っていたサーチュイン遺伝子がオンになり7週間で最大10倍も活性化したという。実はこの長寿遺伝子のスイッチのカギは空腹。これは、人類が経験した飢餓の歴史と関係する自己防衛システムだと言われている。

ネズミを使った実験では、老化がゆっくりとなり寿命が1.5倍に!人間だとおよそ120歳という驚異的な結果が出た。しかし、これには落とし穴も…

食事制限だけでカロリーを25%落とし続けると、骨がもろくなり筋肉も落ち、糖尿病が進行する実験結果が出た。そのため、さらに研究を進めると食事で12.5%制限し、さらに運動で12.5%消費することで安全にサーチュイン遺伝子を活性化できることが判明したのだ。

脳細胞を活性化させる

食事や運動以外にもう1つ、寿命と深く関係しているのが脳細胞だ。実は女性の死因のうち認知症の割合がどんどん上昇してきている。2015年、死因順位の中で初めてトップ10にランクインした。

認知症などで脳細胞が劣化すると、全身に行き渡る神経ネットワークが低下し、様々な機能不全を引き起こす。特に多いのが、呼吸器疾患による肺炎。こうしたことで寿命を早めることがわかっている。

では脳機能を劣化させないためには一体どうすればよいのか?

それは勉強や新しい経験。知的好奇心や勉強意欲が脳の認知機能を高めることが判明している。一番のおすすめは読書。文字を目で追っているだけでも、想像することによって実際に体験している時と同じように脳が反応する。日頃から意識して脳細胞を活性化させ続けることで老化は防げるのだ。

100歳オーバーへのヒント

100歳オーバーのセンテナリアン。その生活から長寿の秘密を探る!

毎年3000人ずつ増えているセンテナリアンは、一体どのような生活をしているのか?

長寿の秘密

  • 生きがい(趣味)を持っている。
  • 毎日運動をしている
  • 食事はきちんと朝・昼・晩食べる

生きがいを持つことで、脳が刺激され結果的に体も元気になるという。50歳過ぎから新しいことを初めることが長寿につながるのかもしれない。

長寿の方たちの研究で、体を動かす人は死亡率が低いということが判明している。運動は、長寿に欠かせない重要な要素で、特に足を鍛えると心臓・肺・脳を刺激できることが判明している。

記録が残っている中で世界最高齢の122歳まで生きたジャンヌ・カルマンさんは、85歳でフェンシングを始め、100歳まで自転車に乗っていたという。足腰が丈夫だからできたことだろう。

センテナリアンたちの食事にある共通する傾向が判明している。3食きちんと食べる。緑黄色野菜をしっかりとる。さらに驚くべき共通点は、魚を2日に1回食べること。魚にはビタミンDが多く含まれていて、昔から魚をよく食べる日本人にはこの食習慣は特に効果的。骨だけでなく筋肉を強くし、転倒防止に役立ってくれるのだ。

センテナリアンにとって食事がいかに重要か最近の研究で驚きの事実が判明した。それは糖尿病が圧倒的に少ないこと。これこそが長寿になる最大のポイント!一体どういうことなんだろうか?

糖尿病の主な原因は、運動不足や内臓脂肪の蓄積。放っておくと感染症を引き起こしやすくなり、肺炎などで死亡する事例が増えている。また、脳梗塞や心筋梗塞などの発生率が高まってしまう。

そこでセンテナリアンの血液を調べてみると、アディポネクチンという物質が多いことが判明。これは内臓脂肪の少ない人の特徴で、肉などをあまり食べずに内臓脂肪を溜め込まないことが病気を防ぐ長寿の秘密と考えられている。

センテナリアンにとって大切なことは、体だけでなく心も健康でいることが基本のようだ。あなたもそんなセンテナリアンを目指してみませんか