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負の感情の正体とは!?シャーデンフロイデに蝕まれる現代人

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他人が不幸に見舞われた時、かわいそうだと思いながらも、ついつい面白がってしまったことありませんか?『他人の不幸は蜜の味』を科学的に解明!?

嫉妬、妬み、そねみ…人はなぜ負の感情を抱くのか?実は人は必ず負の感情を抱くようにできていて、それを止めることはできないという。

 

 現代人を蝕む快感、負の感情の正体

負の感情のメカニズム

みなさんは他人が仮想通貨で損した話や、有名人の不倫謝罪会見など、積極的に興味を持ったり、見に行ったり、聞きに行ったりしてませんか?これは一体なぜなのか?

他人の不幸を見聞きした時、その人の脳内では快楽物質・ドーパミンが分泌され快感を得ている。ドーパミンは、主にギャンブルやスポーツをする時に出る興奮物質で、食事や性交渉など生きていく上で必要な活動時にも分泌されている。

実は他人の不幸に直面した時には、食事や性交渉と同じくらいの快感を得ているという。これは学術的にシャーデンフロイデと定義されていて、他人の不幸を楽しんでいる自分など誰も認めたくないかもしれないが、人間なら誰しも備わっている負の感情なのだ。

このシャーデンフロイデがもたらす快感が、気づかぬ内に現代人の心を蝕み、その虜にした。いわば、他人の不幸を望むような人たちによる悪影響が問題視されている。一体、なぜ人にこんな感情が備わったのか?またどう対処すればよいのだろうか?

他人に抱く妬みの感情

気づかぬ内に心を侵食してしまう負の快感。身を任せると大変なことになってしまうという。

会社の同期で仕事が出来て人望もある、そんな人を妬んだことがありませんか?シャーデンフロイデと切っても切れないのが『妬み』。妬みは他人の幸せを素直に喜べず、羨ましさから相手を憎らしいとまで感じてしまう。

そのため妬んでいる相手に不幸が起きると、憎いと思っていた分より多く快感を得てしまう。この妬みの発生には条件がある。まず妬みの対象と性別や年齢、職種や立場などが似ていること。さらに自分も頑張れば、手に入れられるような物や地位、恋人などを相手が持っていること。

この2つが当てはまる時、誰しもに妬みが生まれる。そのため、職場やママ友など似たような人が集まるコミュニティで妬みは発生しやすい。一方で外国のスーパースターや大金持ちなど、自分とは縁遠い人間には妬みは抱きづらい。

妬みの感情で一番恐ろしいのが、自分で相手の不幸を作り出してしまうこと。妬みは例え自覚していなくても、重いストレスとなってのしかかり、時にその苦しさに耐えかねて相手を引きずり下ろす行動に出てしまう。

相手の不幸を待つより、簡単に妬みを解消でき快感を得られるので、多くの人がネガティブな行動を起こしてしまいがちになる。だが一時の快感に酔うために、相手を下げる行動は社会的信頼を失いかねない。後から冷静に考えると、決して評価される行動ではないことがほとんどなのだ。

人が妬みを感じるようにできているのは、うまく切り替えればポジティブなエネルギーに変えられるため。苦しさから開放されるのはもちろん、負の感情のパワーはとても大きく、自己を高めるのにこれ以上ない原動力となる。人類の競争や進化にも役立ってきた。

妬みをポジティブに消化するのが難しい、そんな時は相手のどこを妬んでいるか分析し、自身の得意分野と照らし合わせてみると良い。自分が勝っている部分を自覚すると、異なる分野であっても妬みは和らぐのだ。

他にも相手を憧れの対象に変えてしまうという方法もある。もうあいつの仕事っぷりには敵わない、オレはオレのペースでゆっくり地道にやっていくか…と思ってみたりするのも効果的だ。

異分子への攻撃

人は怒ったり、悪口を言ったり、誰かを攻撃している際に快感を感じるようにできている。これは人が、他の生物に比べて圧倒的に共同体の調和を大事にしてきたためだ。

ズルやサボりはもちろん、周りと違う行動を起こす者は調和を乱す者と見なされ、周囲から攻撃され排除されてきた。この時、攻撃する側は調和を守るという正義の下、快感を感じるようになったのだ。

さらに気をつけなくてはならないのが、周りと比べて能力が劣る者も共同体の足を引っ張り調和を乱す者として攻撃の対象にされてしまうこと。現代においてこれらの攻撃は、本来の目的を忘れて快感を得るためだけの行動になっていることが多い。

悪口を言うのが癖づいていたり、過剰な指導、いじめなどの大きな要因となっているのだ。

 ネット社会で暴走する魔物の正体

世の中が便利になる一方で、肥大化する負の感情。ネット社会で暴走するその魔物の正体とは?

スキャンダルを起こした有名人への世間からのバッシング。不正を糾弾されるのは当然で以前からあった風潮だが、最近バッシングがエスカレートし社会現象にまで発展している。一体なぜなのか?

本来、不倫スキャンダルで直接被害を被るのは、当事者とその周りの人々のみ。だがメディアが発展した現代では、有名人に親近感を覚え、いつの間にか自分もコミュニティの一部と錯覚している。そのため、実際には何の被害にあっていなくてもコミュニティの調和を乱されたと錯覚し、一斉に攻撃してしまう。

現代においてその攻撃を加速させているのが、SNS。誰でも簡単に攻撃することができ、手軽にシャーデンフロイデを得ることができる。中でも大きな要因となっているのが、『いいね!』の存在。

本来、評価や賛同を表せるポジティブなシステムだが、攻撃的な投稿にいいね!が付くと誰かに認めれらたという承認欲求までもが満たされてしまう。この二重の快感の連鎖が、バッシングをどんどんエスカレートさせてしまうのだ。

不謹慎者狩り

ここ最近、問題視され議論を読んでいるのが不謹慎者狩り。記憶に新しいのが、2016年の熊本地震。多くの人が被災し、たくさんのボランティアが駆け付けた。しかし、このボランティアの人に対して、「熊本の食料を奪うな!」などの被災者ではない人たちからの過剰なバッシングが行われた。

さらに地震と近いタイミングで女優が笑顔の画像を投稿すると、被災地とは全く関係のない人たちがバッシングするという現象が起きた。この不謹慎狩り、実際には悪者がいないにも関わらずバッシングだけが加熱するケースが多い。

自分の価値観の中で気に入らないものを悪と設定し、その悪を正しているという一方的な正義感に基づいた快楽に浸っている。この存在しない悪を創り出し、攻撃することを『スケープゴート現象』という。

災害など原因や責任が不明な出来事が起き、漠然とした不安やストレスを感じた際に発生する。この時、無理やりにシャーデンフロイデの対象を創り出し攻撃することで、精神の安定を図ろうとしている。そして、そのまま叩く快感だけを求めてバッシングだけが一人歩きしていくのだ。この現象は凄まじい勢いで加速している。

その原因が匿名性だ。本来、人は誰かを攻撃する際にはリベンジを恐れる。これにより、攻撃の均衡が保たれていたのだが、ネットやSNSは匿名で情報を発信できるものが多い。リベンジの可能性が低いので、攻撃はさらにエスカレートしてしまうのだ。

どんどんとシャーデンフロイデの快感を得られる世界がやって来ている。それに負ければ人類に未来はない…のかもしれない。

負の感情テスト

これから上げる項目にいくつ〇がつくか、やってみてください。

  1. 他人をよく褒めるほうだ
  2. 飲みに誘われたら必ず参加する
  3. メールの返事は早いほうだ
  4. 買い物に行く時は、必ず誰かと出かける
  5. 遊ぶ場所や食事の場所などは相手の意見を尊重する
  6. 幼い頃、親から十分愛されたと思う
  7. よく友達にアドバイスする
  8. ちょっとでも失敗すると自分を責めてしまう
  9. 他の人間と同じくらい価値のある人間であると思う
  10. 自分は前向きである

これは〇の多い人ほど、他人の不幸が大好きという他人の不幸大好き度チェックになっている。社会性の高さをみるテストで、〇の多い人は、社会性が高い=社会のルールを守る人となる。

社会性が高くルールを重要視するため、それを破る者に対してシャーデンフロイデが大きく働く。シャーデンフロイデの面白いのは、一見、素晴らしい人、良い人、社会に適合している人ほど、この感情が強いということなのだ。

〇の数チェック

  • 8~10 三度の飯より他人の不幸が大好き
  • 4~7 凡人
  • 3~1 超マイペース
  • 0    サイコパス!?

〇の数が0だった人は、社会性がなく社会に興味がない、社会のルールなどどうでもよいと思っているので、シャーデンフロイデは持っていない。良心を持たず、他人の痛みが分からない100人に1人の割合で存在すると言われているサイコパスである可能性がある。