カンボジアのアンコールワットは、世界最大の古代寺院だ。この巨大な石造遺跡の中からは、ステゴザウルスの描写が発見されている。しかし、太古の昔に絶滅したとされる恐竜を、なぜ古代の人々は知っていたのだろうか?そもそも、なぜ恐竜は絶滅したのか?人類が生きるスペースを確保するため、宇宙人が恐竜を抹消したのだろうか?
恐竜絶滅と宇宙人
恐竜の痕跡
1819年にイギリスの石切場で世界で最初の恐竜の化石が発見された。発見者は、古生物学者ウィリアム・バックランドでその恐竜は、メガロザウルスと名付けられた。以来、世界のあらゆる大陸で恐竜は発見されてきた。
これまでに1000種類以上が確認されているが、さらに膨大な数の恐竜が存在したことは間違いない。現代において最も大きな陸上の動物はゾウだが、ティタノサウルスと比べればかわいいものだ。この恐竜の体重は、大人のゾウの20倍近くあったと考えられている。体長は35メートルを超え、体重は100tに達すると言われている。
かつて地球上の生物は、すべてが大型化していた。恐竜の世界は、私たちの世界とは大きく違っていた。恐竜以外にも様々な動物が生息し、巨大な爬虫類が海を泳ぎ周り、さらに空を飛んでいた。昆虫や哺乳類、両生類がいたが陸の王者として君臨していたのが恐竜だった。
恐竜の化石は、200年近くに渡り研究されてきた。この巨大な生物の起源や生態に関しては、新たな発見があるたびに理論が覆されている。近年では、ティラノサウルスは鱗ではなく羽毛で覆われていた可能性が高いと言われている。
さらに高い知能からくる習性も確認されている。卵を捕食者から守るために巣を作り、食べ物を運んで子育てをしていたようだ。かつては、恐竜はのろまで知能が低い、体の大きな爬虫類だと考えられていたが、その概念はすっかり変わっている。
通説では、恐竜は約1億5000万年の間、地球を制したと言われている。一方、現代の人類であるホモサピエンスが現れてからは、まだ20万年ほどしか経っていたない。こうしたことから、地球の歴史の中で恐竜は飛び抜けて優勢な種だったと言える。1800年代の始め頃なら、地球に100tを超える巨大な生物が存在したなどと言おうものなら、マジメに取り合ってもらえなかっただろう。それが現在では、科学に裏打ちされた事実となったのだ。
チチェン・イッツァ
学会における見解によれば、6500万年前に惑星衝突により天変地異が起こり、そのために地上を支配した恐竜は絶滅したという。隕石は直径15km前後だったと考えられている。衝突によって大地は深くえぐられ、粉塵が空高く巻き上げられて数ヶ月から数年に渡って地球は闇で覆われたと考えられている。
太陽光が遮られたことで、光合成を行う植物は枯れ始める。そして、食べ物を失った草食恐竜が次々に死に、それを餌にしていた肉食恐竜も死に追いやられていった。この現象が5~10年ほど続いたと考えられている。だが恐竜が絶滅した理由は、科学で断定されておらず未だに解明されない謎のままだ。
この隕石が衝突したユカタン半島に、古代マヤ遺跡チチェン・イッツァがある。チチェン・イッツァは、マヤが神と交信した場所と言われている。メキシコ湾周辺には、膨大な土地があるのにマヤが選んだのが6500年前に何かが天から降ってきた場所ということが、偶然にしては出来過ぎのように思える。神や天と交信するという概念は、つい最近までマヤの人々が持ち続けた信条でもある。
マヤ文明圏の地域では、翼竜類をかたどったものが残されているし、壁画に恐竜が描かれていることはよく知られている。地球で人類の進化が始まった遥か昔に、恐竜が滅んだというのが科学会における通説だ。だがなぜ、マヤの人々は恐竜を知っていたのだろうか?
恐竜と人類が共存した証拠
神聖なアンコールワットの壁を彩る精巧な石の彫刻の数々。中には、この寺院が建てられた地域に生息した思われる動物の姿も数多く刻まれている。だが、この中に恐竜のような姿をしたものがあり、考古学者たちを悩ませ続けている。
この寺院には、円形のモチーフが刻まれているのだが、その内の1つがステゴサウルスのように見えるのだ。骨格ではなく、筋肉や皮膚のある状態でステゴサウルスが描かれており、まるで生きているステゴサウルスを見たのではないかと思えるほどだ。この時代の彫刻家になぜ、このような彫刻が作れたのだろうか?
アフリカ・ボツワナ北部のツォディロ・ヒルズで人類最古の宗教儀式の痕跡が見つかった。それは7万年より昔に作られた6メートルに及ぶヘビの彫刻だった。ヘビ神は、世界の至るところで見られる世界最古の信仰形態の1つとして知られている。
だが高さが2メートルという頭部の大きさから考えると、これはニシキヘビではなく恐竜を彫ったものとは考えられないだろうか。
爬虫類の一種を崇拝していたことを示す芸術品が、古代には数多く存在する。太古の昔、このような生物が地上にいたのだろう。私たちの祖先は何かを目撃したのだ。そして、実際に見たものをありのままに表現しようとしていたのではないだろうか。
恐竜と人類が同じ時代を生きた裏付けとなるものが出てくると、科学はいつでもうまく言い逃れをしてきた。だが、考古学的な証拠はそれほど単純に否定できるものではない。初期の人類が、恐竜と遭遇していた可能性はあるのだ。
古代人が恐竜の姿を描いているのは、人間と恐竜とがかつて共存していた証拠なのか?正統派の科学者からすれば、絶対に有り得ないことであり、この概念は受け入れられないことだろう。だが、恐竜の足跡と並んで人間の足跡が化石となって残されている謎を、科学は説明できていないことも事実なのだ。
ダイナソーバレー州立公園は、テキサス州にある。1930年にここで、アメリカ自然史博物館のローランド・バーグは、川底の石灰岩の地層に恐竜の足跡に並ぶ、明らかに人間のもと思われる足跡を発見した。
化石となった足跡は、過去のどこかの地点で恐竜と人類が共存した証拠なのだろうか。ダイナソーバレーで見つかった化石を学会は、決定的な証拠とは言えないと考えている。
恐竜の時代は、地層に見られる岩の構造から区分される。三畳紀、ジュラ紀、白亜紀の3つの時代区分があり、2億5000万年から2億年前が三畳紀、2億年から1億3500万年前がジュラ紀、1億3500万年から6500万年前が白亜紀と呼ばれている。
化石の年代を測定するために、最も多く使われる手法が炭素年代測定方だ。有機物に取り込まれた放射能が、還元された比率から年代を推定するものだ。炭素年代測定法は、有機体にしか使用できない。つまり、木材や骨などが対象で石は測定できない。考古学においても石の年代測定をする際には、その下にある有機体を測定した結果から推測するほかにない。そのため、その年代が正しいかどうかはわからないのだ。
生物の骨などの場合でも、あまりに古い年代のものになると物体そのものを使って科学的に年代を割り出す方法はない。つまり、恐竜の骨が見つかっても、そこにある堆積物から年代を推測するしかないのだ。
炭素年代測定の結果は、専門家が検証する学術雑誌には載らないなど、科学者は全てを明らかにしている訳ではない。近年では、6500万年前に恐竜に何かが起こり、完全に滅んだという見解にも科学的な観点から矛盾が指摘されるようになってきている。
恐竜の化石の年代を正しく測定できないのであれば、化石のいくつかは古生物学会で言われる絶滅の時代よりも遥かに後のものかもしれない。
ペルー・イカ。1961年にこの街の砂漠で作業していた人たちが、線画が刻まれた安山岩をいくつも発見した。その多くに人と恐竜の姿が描かれている。以来、この地域ではこの謎の石がおよそ5万個ほど発見されている。
1966年ペルー人医師のハビエル・カブレラは、後にイカの石と呼ばれるこの石の研究を始める。小石から大きなものまで、カブレラミュージアムには謎の絵が刻まれた石が、2万点以上も保管されている。
イカの石には、トリケラトプスやブラキオサウルス、ティラノサウルスといった生物が掘られている。これほど正確に描いているということは、イカの人々が実際に恐竜を見たか、恐竜に関する十分な知識を持っていたとしか思えない。
この石を紀元前5世紀から13世紀前半のものと考える一方で、学会では石が捏造されたことを疑う声もある。しかし、これだけ膨大な数が存在するとなると1人の彫刻家が45年間、毎年1000個以上掘り続けなければならない計算になる。イカの石が本物だと立証されても、さらに多くの問題が残る。恐竜に何が起こったのか?乱獲のために絶滅したのだとすれば、誰が何のためにこれを行ったのか?
核兵器による恐竜虐殺
1992年アメリカ連邦議事堂で、地球に衝突する危険のある小惑星を検出するための世界的なネットワーク・スペースガード計画が正式に発足した。2011年の段階でNASAが把握した地球接近小天体の累計は、およそ1万個に達している。
数多くの天災の中で、唯一危険を回避できるのが隕石の衝突だ。地震や火山の噴火を防ぐことはできない。だが隕石が地球に衝突することが10~20年前にわかるのならば、理論的には回避が可能だ。宇宙船を飛ばして体当たりさせ、地球に当たらないように隕石の軌道を逸らすのだ。
衝突を避けるために人類が、小惑星の軌道を変える技術を持つのであれば、高度な文明を持つ宇宙人が、地球に向けて小惑星を飛ばす技術を開発していた可能性も考えられる。宇宙人が、ユカタン半島めがけて隕石を飛ばした可能性は否定できない。
1980年に物理学者のルイス・アルバレスは、6500万年前の薄い地層に高レベルのイリジウムが含まれていることを発見した。この元素は、自然界では生成されない。イリジウムは、隕石や彗星、小惑星と言った天体によって地球にもたらされるという説がある。だが、あるものの副産物としてこの元素が大気中に放出されることもある。それは死の灰を引き起こす核兵器だ。
イリジウムが多く含まれた地層は、核兵器がかつて地球を襲った証拠ではないだろうか。恐竜を滅ぼすために意図的に核が使用されたのではないか。発掘された恐竜の骨の中にその痕跡が残されているとも言われている。
世界各地で展示されるティラノサウルスの骨格の多くが、鉛入り塗料で覆われていることはほとんど知られていない。特殊な塗料が使われたわけは、骨から高濃度の放射線が検出されたためだ。恐竜が何らかの核兵器の犠牲になっていた痕跡はないのだろうか?
その痕跡は、古代インドの文書にある。マハーバーラタなどのインドの文書には、様々なサイズのトカゲのことが書かれていて、建物のように大きなものもいたようだ。この生物は神の怒りによって滅ぼされる。これを単なる神話と言うこともできるが、古代の異星人によって大量虐殺が引き起こされたとも考えられる。
インドには、古代のサンスクリット語で書き示された文書が数多く残されている。こうした文書に現在の核兵器に良く似た兵器のことが述べられている。「千の太陽よりも眩しく光った」という表現で、大量破壊兵器のことが綴られている。爆発の後には、静寂が訪れたそうだ。もしこれが核兵器だとすれば、論理的に考えて宇宙からもたらされたとしか考えられない。
恐竜は本当に絶滅したのか?
1861年ドイツで始祖鳥の化石が発見された。始祖鳥は謎の多い生物で、約1億5000年前に生息したと考えられている。骨のある長い尾、鉤爪や歯といった恐竜の特徴が見られるが、体は小型で空を飛んだようだ。鳥と恐竜とに共通する特徴が100以上も見つかっていることは、鳥の起源が恐竜にあるという説を裏付ける有力な仮説となっている。
ある仮説では、ティラノサウルスの末裔は、現在のニワトリやダチョウの一種であると言われている。最近では、恐竜は絶滅していないと考えられるようになった。現生鳥類がおよそ1万種いると仮定するなら、1万種の恐竜が生きているということになる。恐竜とよく似た初期の鳥類は、進化の過程をつなぐミッシングリンクとも言えるのだ。
古生物学会において始祖鳥は、空を飛んだ最古の鳥類と言われている。だがこれが事実だとしても、現代の鳥のすべてが始祖鳥から進化したことにはならないのではないか?また、恐竜の遺伝子を持つ鳥や爬虫類はどうやって進化を遂げたのだろうか?
太古の昔から生き残っていると言われる生物は、ゴキブリやワニ、サメにトカゲなどだ。それらの生物たちは、宇宙人によってDNAが保存され、生物が絶滅し環境が整った後に放たれたのかもしれない。そのため、深海の奥深くや未踏の湖などにまだ人類が見たことがない生物が生きているかもしれないのだ。
中生代に生きた巨大な恐竜たちが死に絶えなければ、どうなっていたのか?簡単に予測はできない。だが、恐竜が絶滅しなかったならば、現代の私たちが生きるこの世界は、決して訪れなかっただろう。
恐竜は実際には、宇宙人によって計画的に絶滅させられていたのだろうか?大惨事を生き抜いて人ともに暮らし、別の生物へと進化して現在も生きる恐竜はいなのだろうか?その答えはおそらく、地球の至る所に埋まっているのだろう。
恐竜に関する事柄を解明することは、ある生物の真実を明かすことに繋がるかもしれない。宇宙に起源を持ち、地球に住まう奇妙な生物…つまり人類である。