番町皿屋敷を始め多くの怪談話が作られた江戸時代。
江戸時代の武士たちの横暴
当時、位の高い武士たちが女中に手をつけ、口封じのために手打ちにするという凄惨な事件が日常的に起こっていた。
殺された人やその親族、関係者は悔しい気持ちがあっても権力に対して歯向かうことができない。そこでその鬱憤をどのようにして晴らしたのか?
理不尽な権力に立ち向かう手段
講談師たちは、怪談話で幽霊という存在を作り、その幽霊が庶民の力が及ばない権力に向かっていくという筋を考えた。つまり、庶民が作ったヒーローは幽霊なのだ。怪談が日本中に広まると幽霊への恐怖から、凄惨な女中殺しが減ったと言われる。
このため、庶民が好んで怪談話を話ため流行り廃りがないのだとか。