嘘か本当か分からない話

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ラテラルシンキングで常識をぶち破れ!実例でわかる簡単解説!

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7個のみかんを3人の子供に公平に分けるにはどうしますか?

常識や経験、データを基に筋道をたてて考えていく「ロジカルシンキング」。問題解決やアイデアを生み出すために非常に有効だが、現代において、それだけでは解決できない状況が増えている。そこで常識にとらわれず柔軟に考える「ラテラルシンキング」が今、注目を集めている。

 

 常識をぶち破る力!ラテラルシンキング

イノベーションを起こせ!

今、1つの考え方が注目を集めている。おやつのみかんが7つ。これを公平に3人の子供に分けるならあなたはどうしますか?

個数を計算したり、重さを測って三等分する。こうした常識や経験を基に解決策を導き出す考え方を「ロジカルシンキング」と呼ぶ。しかし、一見公平に見えるこの分け方も味の違いなど本当に公平になるとは限らない。ではどうすればよいのか?

ジュースにしてから三等分にする!

私たちはつい、そのまま分けなければならないと考えてしまいがち。加工してはいけないという決まりはない。ジュースにしてから三等分するというのは、立派なアイデアなのだ。

このように常識にとらわれずに柔軟に考える思考法は「ラテラルシンキング」と呼ばれている。今、このラテラルシンキングが、ビジネス業界や自治体からイノベーションを起こす切り札として注目を集めているのだ。

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例えば、石川県羽咋市。その東側に位置する神子原集落は、深刻な若者離れが進行し廃村寸前だった。なんとか町おこしをしようと市の職員が希望を託したのが、神子原で採れるお米。

神子原(みこはら)という地名から、神の子が住む高原で採れるお米と連想し、かつて類を見ないローマ法王へのお米の献上を画策。なんとこれが受け入れられ、神子原米はたちまち話題になった。

だが、ラテラルシンキングの真価が発揮されるのは、ここからだった。狙い通りニュースを見た人から大量の注文が舞い込むと、市職員だった高野氏は常識外れの行動を取った。彼は電話口で「神子原米は売り切れてしまいました。デパートだったら、もしかしたらまだあるかもしれませんね」と答えたのだ。この時点で、神子原米はデパートと契約はしていなかったのにだ。

その結果、デパートに神子原米の問い合わせが殺到。デパートは、すごい人気だと認識し、神子原米を取り扱わないと!と思ってしまったのだ。いきなり無名の神子原米をデパートで取り扱ってもらおうとしても、到底相手にはしてもらえない。だが、お客からの問い合わせが相次げば、取り扱ってみようとなる。

実際は取引きしていないデパートへ問い合わせするように仕向けるこの方法、一見ずるく思えるが、これにより神子原米はデパートに並ぶ高級米に。集落復活の象徴となったのだ。

ラテラルシンキングで難題解決!?

1.チラシ配りをしているが、通行人が受け取ってくれない。今更、デザインを変更する時間も、おまけをつける予算もない。一体どうすれば受け取ってもらえるのか?

解決法

「お一人様、3枚まででお願いします」

チラシを受け取ってもらうために重要なのは、受け取りたいと思うように魅力的に見せること。このように1人3枚までと限定し、希少で価値のあるものと思わせるような声かけをするだけで、通行人の興味を引き受け取ってもらうことができるのだ。

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2.カーブミラーや標識を設置しても、一向に事故が減らない魔のカーブ。一体どうすれば事故は減るのか?

解決法

中央線をなくす!

この手法は、京都や愛知でも実践された交通事故対策。中央線やガードレールを撤去することで、ドライバーは危険な道と認識しスピードを出さなくなる。大規模な工事を行わず、たったこれだけで事故が減ったという報告が数多く上がっているのだ。

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3.講演会などでよく見かけるガラッと空いてしまった最前列。これを埋めるためにはどうすればよいのか?

解決法

最前列の椅子を片付ける

最前列に座らないなら、最前列を変えてしまえばよかったのだ。

 

4.「ご馳走するからご飯でもどう?」「嬉しい!せっかくなんで友達も一緒にいいですか?」男性が好きな女性を食事に誘ったが、3人の友達を連れてきた。しかもこんな時に限って男性は財布を忘れて、所持金はわずか5000円。こんな時、4人の女性にケチと思われずにピンチを乗り越える方法とは?

解決法

「君たちだけでお茶でも飲んで」とお金を渡す。

この場合、夕食という前提をお茶に変えてしまえば5000円の価値は変化し解決する。お茶に対して5000円分もご馳走すれば、女性4人を満足させ、むしろ太っ腹と思わせられるのだ。

ビジネス成功へのヒント

パン屋を開店した実業家の男がラテラルシンキングでお客を獲得していくお話です。オープンしたばかりで、まだ全くお客が入らないお店。男が依頼したラテラルコンサルタントは、どのように繁盛させていくのだろうか?

店の外に出してあった看板に間違いがあると、1人の男が店に入ってきた。店主は、お礼を述べてサービスするからパンを見ていってくださいと告げた。早速、看板を直しに行こうとする男をラテラルコンサルタントが引き止めた。

看板を出す最大の目的は、正しい情報を伝えることではなく、客に来てもらうこと。客が店内に入り、実際にパンを買って帰れば看板は役目を果たしている。必ずしも間違っているからと言って、直すのが正解とは限らないのだ。

さらにお客を呼び込もうとチラシを手作りする男。それを見てラテラルコンサルは、もっと効果的な方法があるという。それは、ランチ前のOLを狙ってパンの詰め合わせを無料で大量に配ること。

すると次の日には、店が女性客でいっぱいに。前日、パンを受け取った女性の行動。それは、ランチと言えども女性1人だけでは食べきれず、同僚に配っていたのだ。するとパンの味を知ってもらえるのはもちろん、お店の存在が口コミでどんどん広まっていく一石二鳥のPRとなった。

実はこれ、ある有名ドーナツ店が新しい店舗をオープンした時に実際に仕掛けた手法。SNSでも無料配布は話題になり多くの客が押し寄せた。順調に売上を伸ばしていくパン屋。しかしある問題が…

地域に強盗が増えていてセキュリティを強化したいのだが、お金もかかるからと男は悩んでいた。そんな男に、ラテラルコンサルが取った方法とは?

制服でやって来た警察官に無料でサービスする。これは強盗の発生件数が多いアメリカのファーストフード店などで実際に行われている。こうすることでお店に警察官が頻繁に出入りし、そのイメージによって強盗犯の標的になるのを未然に防ぐことができる。お店にとっては、セキュリティ設備を強化するよりも経費がかからず、警察官もうれしいというWIN-WINな戦略なのだ。

OLに口コミが広がり、安心安全な店として繁盛していった男のパン屋。だが男はさらに売上を伸ばす方法を模索していた。そこでコンサルが出した方法は、人気パン屋の隣に移転することだった。

わざわざ人気店の隣を勧めたコンサルの狙い。それは、売り切れだったり、大行列だった場合、となりにパン屋さんがあるとお客さんはついつい入ってしまうもの。人気店の集客力を逆に利用するため、あえて激戦区に参入するお店は多いのだ。

こうしてパン屋を成功させた男。ラテラルシンキングを使ってビジネスを行う事例が数多く上がっている。

ラテラルシンキングクイズ!

ここまでラテラルシンキングの色んな例をご紹介しました。そんなあなたならラテラルシンキングでクイズも簡単に解けてしまう?ぜひ、挑戦してみてください。

Q.髪を乾かすこと・芝を刈ること・文字を書くことができるものは?

 

 

A.ドライヤー・芝刈り機・ペン

誰も1つで全部とは言っていない。勝手に共通するものと思ってしまった方いませんか?

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Q.新幹線の自動改札機です。開発の際、切符を複数枚処理するため運賃計算に時間がかかり、人が通過する時に扉の開閉が間に合わないという問題が起こりました。しかし、ある工夫をすることで、この問題は解決しました。その工夫とはなんでしょう?

 

 

A.自動改札機を長くした。

あえて人が歩く距離を長くしたことで、計算時間を稼ぎ問題を解決した。

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Q.ある航空会社は、搭乗手続きの遅れにより飛行機が遅延してしまうという問題を抱えていた。早めの手続きをという声かけをしても効果なし。経費削減のためお金がかけられない状況だった。しかし、ある工夫をしたところ乗客が早く集まるようになりました。ある工夫とはなんでしょう?

 

 

A.座席を早いもの順にした

搭乗手続きを終えた人から自由に席を選べるようにした。すると少しでも良い席に座りたいため、みんな早めに搭乗手続きを済ませ、出発の遅れはなくなったそうだ。

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次の問題が解けた人は、すぐに起業しても大丈夫?ラテラル度100の問題です。

Q.栃木県の山間部にある那珂川町。温泉は、塩分濃度が高く、美容・健康に効果があるが、観光客は来ず過疎が深刻に。そこでとある会社が町おこしをしようとあるビジネスを始めたところ、これが大成功した。一体何をしたのでしょう?

 

 

A.トラフグの養殖

塩分濃度の高い温泉水を海水魚の養殖に使えないかと考えビジネスを起こした。さらに海水魚の中でも高値で取引きされるトラフグを養殖し、見事に町おこしを成功させた。