今や、日本人の約30%に味覚障害の可能性があると言われいる。そこでご飯を100倍美味しく食べれる知らなきゃムダ飯な味覚の話をご紹介。
味覚の不思議
味覚は視覚に騙される
味覚は目に映る色によって左右されているのだ。人は赤色が目に映ると塩味を感じやすくなる傾向がある。塩の量を気にしているのであれば、ランチョンマットを赤色にすれば塩分の取りすぎを抑えることができる。
横浜国立大学が行ったマグロの刺身を使った実験でこんな驚きの結果が。マグロの赤身を食べていたとしても、目の前にサーモンの刺身の映像が映し出されていると約半数の人がサーモンの味がすると答えたという。脳は味覚よりも視覚の情報を優先してしまうのだ。
- 青色:甘味を感じやすくなる
- 緑色:甘味・塩味を感じやすくなる
- 赤色:塩味をかんじやすくなる
味覚は嗅覚に騙される
味覚は匂いによっても大きく左右される。香りの強いコーヒー豆を側に置いておけば、例え安いインスタントのコーヒーであっても高級なコーヒーのような深みを感じることができる。
さらに味覚の不思議はこんな調味料にも。実は、粉わさびと粉からしの原料は同じことが多い。からしを緑に着色し、わさびの香りをつけたものが粉わさびとして売られているそうだ。
糖分の取りすぎを心配する人は、アロマで甘い香りを漂わせておくと甘味をより感じるので砂糖の使用量を減らすことができるそうだ。
味覚は聴覚に騙される
実は、味覚は音楽によっても左右されている。料理の苦味を和らげるなら高音の女性ボーカルの曲がオススメ。人は高い音を聴くと甘味をより強く感じ、低音を聴くと苦味を強く感じてしまうのだとか。
オックスフォード大学が700人を対象に行った調査による料理に合うBGMがこちら。
- インド料理:ロック
- イタリア料理:クラシック
- 中国料理:ポップス
- タイ料理:ジャズ
これはデジタルシーズニングと言われ、この現象は意外なところでも影響を及ぼしている。それが飛行機に中。エンジン音が低音で響き続ける機内では、聴覚と気圧の影響で味を感じにくくなる。そのため機内食はわざと味付けを濃くして調理されている。
このように味覚は目・鼻・耳を騙せば食事が改善されるかもしれない。