ギザのネクロポリスには、スフィンクスに守られるようにして大ピラミッドが建っている。古代の世界七不思議の内、唯一現存する建造物だ。この遺跡が作られた目的やそれぞれの建造物の関連性については、歴史家によって議論が続けられている。
多くの研究者が考えるように、ネクロポリスの建設は計画的に行われたものでファラオたちが無計画にピラミッドやスフィンクスを作ったのではないことは幾何学的な配置を見ればはっきりとわかるのだ。
スフィンクスとピラミッドは、相互に機能し合うよう設計されたものなのか?
最近発掘された墓地にその答えがあるという。
スフィンクスからわずか60メートル、カフラー王のピラミッドとその神殿をつなぐ参道の途中には、オシリス神の埋葬室と考えられている部屋への入口がある。このオシリスシャフトは1934年に初めて発掘されたが、本格的な調査が行われたのは1999年だった。
オシリスシャフトは三層構造で3つの部屋に繋がる3本の縦穴がある。一番下の部屋は地下10階に相当する深さで、オシリスの石棺と呼ばれる棺がある。オシリス神は神話上の存在でその墓は単なる象徴だと言う学者が大半だが、オシリス神は存在し、この棺は遠い昔に地球外生命体が介入した証拠かもしれないのだ。
石棺はサルコファガスと言われ、肉体を食べるモノという意味で、この箱に遺体を入れると肉体が消えてなくなるという仕組みの分からない機械なのだという。これはテレポーテーション、または肉体を移動させるための装置だったのではないか。ということはスフィンクスやこの地下室を作った人々は、私たちの知る現実世界から抜け出て異なる世界へ行くことができたのかもしれない…。
古代エジプトの埋葬室の壁に刻まれたピラミッドテキストという葬礼文書によると、ネクロポリスはファラオが復活し天国にいるオシリス神の所へ行くための通り道だったようだ。
古代エジプトの神話では、オシリスは空からやって来たように読み取れる。死後に復活した後に天に昇りオリオン座になったという伝説もあるのだ。大ピラミッドはまるで復活のためのマシーン、テレポーテーションのための装置のように描かれている。スフィンクスもその機能を果たしていたのだろう。
エジプト学者たちは、エジプトに建てられたピラミッドはファラオの墓だと考えてきた。ところがピラミッドの中ではファラオ、或いは古代エジプトの王族のミイラは発見されていないのだ。多くの研究者たちは今、大ピラミッドを始めとするエジプトのピラミッドは高度な発電装置だったという説を信じている。
ギザにある建造物が組み合わることで、異なる世界へ移動するための装置のような機能を果たしていたのかもしれない…