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アヌンナキは実在した!?金を掘り出すのしんどいから人類創ってみた

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イラク戦争時に、略奪行為により国立博物館が所蔵する多くの遺物が盗まれ破壊されたが、そのほとんどがシュメール文明のものだった。メソポタミア地域で最初に起こったのがシュメール文明で、くさび形文字によって粘土板に記された文書が多数出土している。進んだ文化が多数見られることでも知られるが、注目すべきはアヌンナキという神が語られた神話だ。

 

 アヌンナキの痕跡

 略奪された遺物

2003年4月10日、アメリカ軍がイランの首都バグダッドに侵攻した。このイラクの自由作戦を開始してからわずか3週間後、現地でアメリカ軍は治安回復に努めたが、略奪行為は後を絶たなかった。

博物館も侵入され、大量の遺物が失われた。それらは6000年前のシュメールの暮らしを今に伝えてくれる楽器や粘土板だった。粘土板には、神の系図や歴史、それに大洪水の物語がくさび形文字で記されていた。

これは単なる盗難事件ではない。犯人たちは統率された動きで、二重にロックされた扉を開けて文明発祥の地から出土した道具や宝飾品など様々な遺物を盗んだ。これは禁断の知識を消し去るための企みだったのかもしれない。

シュメール文明

メソポタミアとはギリシャ語で川の間を意味し、チグリス川とユーフラテス川に挟まれた地域を指す。ここには4つの王国が存在した。一番古いのがシュメールで、その次がサルゴン1世によって統一されたアッカド。その後は古代バビロニア、アッシリアと続く。

使われる言語や民族の入れ替わりは多少は見られるが、古代のメソポタミアではシュメール人の築いた文明が変わらずに受け継がれていた。メソポタミア南部に発達したシュメール文明は最も古く、人類初の文明と称されることもある。この文明が発生したのは紀元前3000~4000年頃と考えられており、石版や粘土板にくさび形文字を刻んだ文書が残されている。

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くさび形文字は、シュメール人によって開発された。くさびのようなV字形の組み合わせで文字が成り立っていることからそう呼ばれ、先を尖らせた尖筆で湿った粘土板に押し付けて作られる。その後、粘土板を焼き固めると文書を永久に保存することができた。

こうしたくさび形文字を読み解くことは、ほぼ不可能だったが1843年3月にアッシリアの宮殿が発見され、大量の文書が出土した。文字の解読が進み何千年も昔に実在したと言われるだけだった王国の存在が初めて裏付けられた。

ポール・エミール・ボッタというフランス人の学者が、イラク北部のコルサバードの地中に巨大な建造物を発見した。中に入るとそこには、神や王の彫像や宝物がいくつも収められていた。そして、あらゆる壁という壁に古代シュメールのくさび形文字が刻まれていたのだ。

その後の10年間で、伝説となっていたシュメールの都市ウルが発見された。ウルは旧約聖書に登場するアブラハムの出身地でもある。ウルの発掘現場からは、巨大なジッグラト(古代メソポタミアにおいて、日乾煉瓦を用い数階層に組み上げて建てられた巨大な聖塔である。「 高い所」を意味する言葉である)が現れた。

伝説に語られたシュメールの都市が、金で覆われた墓やくさび形文字で記された文書と共に見つかったのだ。遺跡が実際に発見されたことで、神話にすぎないと思われていたことが歴史的な事実であったと証明されたのだ。

古代シュメールには、文明に初めて登場した技術や制度が100以上もあった。農業や科学、薬学、数学、王による統治システム、法律や裁判所に裁判官、学校などが6000年前の石器時代直後に作られていたのだ。

アヌンナキという神の集団

古代都市ウルは、紀元前2000年頃に対立するエラム人の侵攻により滅亡したとするのが定説だ。だが、粘土板には民族紛争以上に重大な事柄が記されていた。それは、気高き神の子孫アヌンナキという神の集団だ。シュメール人は、この神が天から降りてきたと考えた。

メソポタミアの宗教は多神教で、人間のような姿や性格を持つ男女様々な神が信仰されていた。神々は階級に分けられて、ピラミッド形の階層構造に組織されていたが、これは多くの点でメソポタミアの政治システムをなぞっていると思われる。

神々の中には、天国に住む位の高い神もいれば、地上や地中に住む位の低い神もいると考えれていたようだ。シュメールの文書によれば、天国に住むアヌンナキという神々は、最も高い位を持つ最高神だった。アヌンナキは何百年という長い年月を生き、この世界のことを深く広く知っていたという。

エヌマ・エリシュ

1849年イラクのニネベで、くさび形文字の文書が大量に発見された。この文書には、地球や人類が創り出された過程や神の様子などが記されていた。その内の7つの粘土板には、エヌマ・エリシュというバビロニアの創世神話が記されていた。

粘土板にはマルドゥクという名の神が、キングーという神の血と粘土を混ぜて最初の人間を創ったと書かれている。アヌンナキが創った最初の試作品が、聖書にも取り上げられたアダムだ。注目すべきは、大事な部分が聖書では割愛されていることだ。シュメールの粘土板には、同じ物語が詳細に記録されている。

アヌンナキとは、天から降り立った人々を意味する。さらにニネベの文書からは、文明が突如出現したかのような印象を受ける。ニネベから出土した粘土板には、アヌンナキという神の考えが細やかに記されている。

アヌンナキは、従順な労働者をどうやって作るか考えた。そこで人科の雌から取り出した遺伝子を使い、試行錯誤を重ねながら望み通りの生物を作り出すことに成功したのだ。見ようによっては、遺伝子工学によって人間のDNAが操作されたことが、この粘土板に記されているともとれる。

私たち人間が、何のきかっけもなく素晴らしく高度な思考モデルを身につけたはずがない。きっと何かが背景にあったはずだ。それはアヌンナキという地球外生命体によってもたらされたのかもしれない。

人類創造の謎

アヌンナキが自らのDNAから人間を創った証拠が、バビロニアの神話と聖書に見られる数々の共通点から導き出せるという。とりわけ内容が重複するのが粘土板に記されたシュメール王朝表にあるという。

シュメール王朝表は、古代メソポタミアから出土し、紀元前2100年頃の物と考えられている。ここには140の王の名前が刻まれている。注目すべきは、記された王の全員が驚くほど長生きをしていることだ。中には3万6000年の治世年数が記された王もいる。人間がこれほど長く生きられるはずがないのだが、ほぼ同じことが聖書にも記されている。メトシェラもノアも900年以上生きたということで、驚くほど長命なのだ。人類の寿命を遥かに超えて生きる、人類とよく似た見た目の生物が文明を築いていたことは間違いない。

1976年、研究者ゼカリア・シッチンの著書「謎の第12惑星」が出版された。ここにはアヌンナキに関する新たな解釈が示されていた。シッチンは、くさび形文字の記された粘土板を30年に渡って研究し、神と呼ばれた者は実際には地球を訪れた宇宙人で、45万年より昔にメソポタミアに降りたと結論づけた。

シッチンが解読した内容によれば、アヌンナキの故郷である惑星ニビルは、大気に穴が空き汚染されるという状況が進んでいた。それを修復するには金が必要で、地球に金を掘りに来ていたという。だが重労働で嫌気がさし、自分たちに代わって働かせるために人を作り出したのだという。

 天から降臨する神の物語

メソポタミアの古代都市ウルの発掘調査が進む中で、イギリスの考古学者レオナード・ウーリーは、プアビ女王の遺骨を発見した。公表された内容によれば、この女王の頭蓋骨はかなり大きなもので、エジプトのファラオやペルーで出土したミイラに見られるようなものだったという。女王の大きな頭蓋骨は、人間の起源が宇宙にある証拠なのだろうか。

アヌンナキは、長く尖った頭をしていたと推測されている。そこからプアビ女王は、アヌンナキだったか、人間とアヌンナキの混合種だったと考えられている。メソポタミアやその他の地域で出土した頭蓋骨によってアヌンナキが地上を支配したことが裏付けられるのならば、多くの地域に伝えられるアヌンナキとよく似た生物の神話も実話だった可能性がある。

天使、中米で信仰された空を飛ぶ蛇の神、北米のアナサジ族が崇めたスターピープル、天界の者が空から地上に舞い降りるという概念は、古代の神話や宗教に数多く見られるものだ。

神と呼ばれた者が登場する物語は、古代の人々が地球外生命体と接触した証拠となるのだろうか?そうだとすれば天界の者が、人間との間に子供をもうけたという宗教説話もアヌンナキの神話が実話であったことを裏付けるのではないか。

ネフェリムが綴られた旧約聖書にその答えはある。ネフェリムは創世記の6章に登場する。神の子供たちは、人の娘が美しいのを見て、それぞれ選んだ者を妻としネフェリムという超人が誕生する。

解釈の中では、ネフェリムを巨人と捉えることが多い。異なる文明で語られるアヌンナキとネフェリムだが、関連性が見られる。アヌンナキは階級を持つ神の集団で、奴隷にするために人を創造する。そしてネフェリムは、人と共に住んだ天界の者の子孫なのだ。

ギリシャ神話の中で神々を支配するゼウスにも、混合種の息子がいると言われている。ヘラクレスとペルセウスは、人間の妻との間に生まれた子供だ。聖書の外典であるエノク書には、見張る者が記されている。これは地上に降りた天使のことで、人間との間に子供をもうけている。こうした神話のルーツがアヌンナキの物語にあったのではないだろうか。

アヌンナキの物語は、まるでSF小説のようだ。しかし、世界各地に目を向けてみると古代のインドやギリシャ、ローマ、エジプト、マヤなど様々な文明の中に天界から降りた者と人間の間に子供が生まれたことを伝えるよく似た物語が残されているのだ。

 大洪水の物語

1931年古代シュメールの都市で発掘が進む中、洪水による体積層が発見された。年代は紀元前2900年頃と見られている。シュメール王朝表によれば、大洪水の前に君臨した最後の王朝の子孫がジウスドラである。

この発見により、聖書に記された大洪水が実際に起こっていたかもしれないと考えられるようになった。ノアの方舟の物語は、古代イスラエルが起源ではないかもしれない。より古いシュメールの文書にジウスドラが方舟を作り、家族と生き延びたという話があるのだ。類似した点が数多く見られることから、メソポタミアの伝説を聖書が引用した可能性がある言われるようになった。

聖書を編纂した者たちは、宗教的な理由があってこの話を取り上げたのだろう。聖書には、人が罪深くなったために洪水が起こったと記されている。洪水が起きた理由は、宗教原理を説く題材になると見て聖書の中にこの物語を組み込んだと思われる。

シュメールの神話では、洪水は自然災害ではなく人間が騒がしくなったために神エンリルが引き起こしたものだとされている。地球に来たアヌンナキには、2人のリーダーがいた。その1人エンリルは、惑星ニビルの王アンの正統な息子だ。もう1人は、エンリルの異母兄弟エンキで、この神の方が年は上だった。2人は地球に派遣された神を統率していたが、人間が増えすぎてしまった。業を煮やすしたエンリルは、人間を全滅させることを決意する。これがノアの大洪水の物語となったのだ。

エンキは大洪水を生き延びるために、船を作るようにジウスドラに警告した。旧約聖書でもノアに方舟を作るよう啓示が下る。どちらの物語も事実を語っていたのではないだろうか。

アヌンナキの再来

2012年、人を送り込むことが可能かどうかの調査が火星で始まった。火星は生物学の観点からも興味深い星だ。地球のように生命が生まれる環境が、かつての火星にあったと考えるならば、火星の生物はどの程度進化を遂げていたのか、この星に何が起きたのか、何をきっかけに大気が失われ生命が滅んだのか?火星の反映と滅亡を知ることで地球が生命を宿した過程も明らかになるかもしれない。

シッチンは、アヌンナキたちが惑星ニビルから来たと仮説を立てたが、彼らは火星にも立ち寄っていたと語っている。つまりニビルを発って火星に降り、その後地球に向かったというわけだ。これを事実だと考えれば、火星の上にアヌンナキ文明の痕跡が残っていても不思議ではない。地球上に残されたピラミッドや、巨石遺跡、巨大な建造物のようなものが火星で発見される日が来るかも知れない。

シッチンによれば、アヌンナキの故郷ニビルは楕円形の軌道を持ち、3450年の周期で地球に接近するという。次にこの現象が起こるのは、2900年だと予測されている。ニビルが接近する時に、アヌンナキが再来するという。この時に人間に審判が下されるとも考えられるのだ。

 人類は遠い昔に地球外生命体によって進化させられた。或いは、遺伝子操作によって生み出されていたのだろうか。人類が生まれた過程が、進化論で説明しきれなかった理由はここにあったのか。

宇宙人が地球にいたと考えることで、科学と宗教との間に残る長年の確執を断つこともできるのではないか。イラクの博物館で略奪や破壊行為が起こったのも、この概念のためではなかったか?真実と向き合うことを恐れたのかもしれない。